オクジャ okjaの作品情報・感想・評価・動画配信

「オクジャ okja」に投稿された感想・評価

竜平

竜平の感想・評価

4.4
「スーパーピッグ」と呼ばれる新種のブタを世界中で育てるというコンテストをとある大企業が開催、その内の一頭「オクジャ」と少女の交流を軸に巻き起こっていく騒動。
まずCGがすごい、というかおもしろい。カバのような姿をしためちゃデカいブタ「オクジャ」の描写、リアリティーで溢れてるというか、やけに生々しいというか、そのくせちょっぴり頭が良くて愛嬌もあったりして、とにかくインパクト大。人間と絡むとことか、どうやって撮影してるんだろうってなシーンが多々。今作に於いては多国籍なキャストの使い方、それぞれの配置なんかも素晴らしいなと。主役の女の子を筆頭に、わりとメインを張るティルダ・スウィントンやジェイク・ギレンホールも安定のクセ者役。ポール・ダノやリリー・コリンズやスティーヴン・ユァンあたりが初登場するシーン、ここらへんの雰囲気めちゃ好きだなと、ぜひ見てみてほしい。『パラサイト 半地下の家族』にも出てたチェ・ウシク、今作ではちょい役だけど、彼っていい味出すよねーなんて。
で、動物系の作品によくあるハートフル推しな内容なのかと思いきや、もちろんそれだけにとどまらないのがポン・ジュノ作品。巻き起こる出来事はいい意味でわかりやすく、それでいて先が読めなかったり、とにかく展開が楽しい楽しい。スルスルッと見れちゃう。これはあらすじなどをあまり多く入れずに見たほうがいいのかも。ストーリーと設定と、更にそこに痛烈な風刺というのも上手く混ざり合ってる気がする。てかがっつり入ってくる感じ、まさにポン・ジュノ節だよなと。ブラックコメディ的でありつつ、動物を巡るクライム系っぽい群像劇と、いいあんばいの人間ドラマ、そしてじつは重たいメッセージと、いやはや濃厚濃密。個人的には当たりハズレが激しいイメージのNETFLIXオリジナル作品、だけどこれは完全に当たり。時間を忘れて見れちゃう良きエンターテイメント。あと思ったのが「プランB」、いい作品というか深い作品が多い。
nanaco

nanacoの感想・評価

3.5
 「愛を感じちゃダメ、食べない」より、「ありがとう、いただきます」て愛そうと思った。
oji

ojiの感想・評価

3.9
とてもダイレクトにメッセージを伝えてくるような印象があった。ポンジュノ監督作品はだいたい見たけど、これは異色。
近未来的な世界が、とても今の社会風刺に繋がっているような。序盤だけで察知できる。動物保護や遺伝子組み換え、「食糧生産は環境を破壊する」という台詞からも。
でもALFは実在してるから現実味もある。

主人公の女の子の直向きな愛が可愛いてか、素敵
ピョン・ヒボンを祖父役にしたり、運転手でチェ・ウシクが出てたり、やっぱポンジュノ作品。
ハリウッド俳優を使った所以はALFのためだけか?ニューヨークが舞台だからか?
いや、大量生産・大量消費・大量ロスの象徴的な意味合いも見えるなぁ

映画ジャケット写真もとてもわかりやすい
オクジャを買い上げて、こぶたを盗むところで資本主義への内包と抵抗を感じる。
yi

yiの感想・評価

4.6
ずっと観たかった作品。
想像以上にメッセージ性があった。
ポン・ジュノ監督の作品はキャストが生き生きして見える。
ぴぃ

ぴぃの感想・評価

4.0

シリアスなメッセージをエンタメでカバー。
胸が苦しくなる場面も多かったけど、消費者として観るべきものだと思った。改めて命を頂いてるんだって実感できました。

ミジャの追走劇が凄まじい。
豪華俳優陣の役どころも良かった。
たんば

たんばの感想・評価

4.5
ヴィーガンの友達に勧められて見てみた作品
そもそも私はヴィーガニズムに対して割と後ろ向きだった(動物福祉に関しては賛成するところもあるけど)
命を奪うことに抵抗があるからヴィーガンになったという理由をよく聞くけれど彼らが食べている野菜にもコミュニケーションが取れないだけで命はあるわけで結局自分が苦しみたくないというエゴイズムだと思うから。
でもこの作品を見てエゴイズムでもいいんじゃないかなと思ってきた。
実際ミジャ達もオクジャ達のことは家族と思っていても鶏は食べている(別にミジャはヴィーガンじゃないけど)し、この線引きはすごく難しい。
自分だってヴィーガンじゃなくても家族同然に思っている生き物が食べられてしまうことになったら必死で抵抗すると思うし。
彼らがヴィーガンを選択した裏にはきっと理由があるわけで、自分に強制してくるわけじゃないなら彼らの選択を否定する必要はないと思った。
SWD

SWDの感想・評価

2.5
正直全然ノれなかった…エンタメと批評性を絶妙なバランスで成り立たせているのがポンジュノの持ち味だと思うのだけど、これはエンタメに振りすぎた分メッセージが弱くなってしまったような。ラストもえ?それで解決?って面食らってしまった。元百均店員としてはオクジャが地下のDAISOに突っ込んで全てがメチャクチャになるシーンがあったのは良かった(?)
ポン・ジュノは大胆なフィクションを使って社会の暗部を照射するのに本当に長けていると思う。
ほぼファンタジーなのになんだかありそう、といういわば「我々の行く末」というのをリアリティを持って描き出してくれる。こんな社会にならないために今引き返しましょう、というメッセージの込められた彼の警鐘は見るものの心にスクリーンのショッキングなイメージを通して深く焼き付く。
少女が命がけで守った「オクジャ」という家族の命、と同時に無力さ故に素通りするほかなかったほかのスーパーピッグの多くの命。最後に託されたピッグの小さな命は遺伝子組み換え生物の中にも人間と同じような慈悲の心があるように見えて居た堪れなかった。個人的に食肉に対して反対ではないが、その最善の在り方というのは考えなくてはならないのかな、と思わされる。
Kei

Keiの感想・評価

4.8
ネタ的に吐き気がするくらい嫌なペットと食肉なんだけどリクエストされたのでがんばって視聴。

なにこれ凄い。

フォーマットは完全にジブリ宮崎ラインでレーティングをR15位に上げてる感じ。
実写で絶好調冒険活劇時代の宮崎アニメを完全に再現出来てる。
序盤から中盤に転じるあたりのあたりの追走劇はそんなシーンじゃないのにあまりの完成度に泣けてしまった。

初期ジブリっぽい権力に対抗する子供と自分たちの利益と利害一致で仲間になる、頼り無いけど味のある味方、大袈裟な敵役に救出劇。
もう完全にジブリ。
隠すつもりもなくオマージュシーンもガンガン入れてくる。

二度と観たくないブタがいた教室のオマージュやらもあって胃が痛くなったりもしたけど、めちゃくちゃ楽しめた。

大衆エンタメらしくわかりやすいメッセージで変に小難しかったり深くせず、それでいて大切な事を説教臭くせずに入れ込んでくるのは完全に天才の所業。
序盤のジジィのキャラ設定が最後まで効いたり本当に痺れた。

私的にはポン・ジュノベスト。

日本では宮崎駿が一部の人には日本の誇りであったみたいに、韓国は向こう数十年ポン・ジュノを誇らしく思いながら楽しめるのが羨ましい。
>|