ケロケロみん

オクジャ okjaのケロケロみんのレビュー・感想・評価

オクジャ okja(2017年製作の映画)
4.5
「グエムル」のポン・ジュノ監督の動物ふれあい物語。「オクジャ」と名付けられたスーパーピッグと韓国の田舎に暮らす女の子の心の交流。経済動物としての豚と女の子のお友達としての豚は立場が違うだろ、ってお話?
シンプルなストーリーだけど韓国映画の独特のユーモアがふんだんでオクジャが可愛くメルヘンな一方、「お肉は動物を殺してバラバラに解体してえられるもの」という普段目を背けていた部分までボカさずに表現してしまってやるせない。例えばスーパーに「宝潤豚」という豚肉があり、値段も安くて買って食べたら脂身が甘く美味しかったとして、その姿をみたら従来の豚よりころんとした可愛い姿で耳が長くてフワフワして目がくりっと大きくてよく頭も良くて人に懐くとしたら、それ食べられるかどうか?ってなります。
「経済動物だから」と割り切るか「こんな可愛くて頭の良い豚を殺して食べるなんてできない!」と一生食べない(が外食でトンカツ食べたりハンバーグ食べたりはする)かバリバリのベジタリアンになるか…
あぁこんなこと考えたくなるった。楽しいけどやるせない怖い映画です。