苛まれる。
“食糧”として育てられる生き物の命について、正しいあり方が見つからないから。
ただ、確かなことは、人間は相手に一度愛情を抱くと、その対象が人間でなくても・理由が何であれ、命を守ろうとする、ということだ。
それを阻む者たちは“敵”ということで、シンプルな構成かつ、ユーモア溢れる登場人物たちのおかげで、まるでディズニー映画を観ているようだった。
食糧問題の倫理観への問いかけと、エンターテイメントのバランスが絶妙だと思う。
今作がNetflixでしか観れない点は、映像視聴のあり方や、「映画」の定義の転換期を考えずにはいられない。
その意味でも、2017年上半期で最も印象に残った作品だった。