小山洋二

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆の小山洋二のレビュー・感想・評価

4.2
登山家としての判断は間違っていたかもしれない。おそらく間違いとわかっていながら決断し行動していく感情剥き出しのオム隊長に賛否あるだろう。
ただ正解不正解なんて結果論だ。
本来ザイルを切るところで切らないから助かる命があり、真夜中の吹雪の中、無謀だとわかっていながら突っ込み亡くなる命がある。時に正論は役に立つが正論が正しいとは言えない。
自分が死ぬかもしれない極限の状態で人を想い助けに行くから救われる命も心もある。それを間違いだと何故言える。
人間らしさを見た涙が頬を何度も伝う映画だった。
小山洋二

小山洋二