田舎で生まれ変わる話
しげ爺と初めて山に行く朝にスマお婆に見送られるシーン、なんでもない、感動させるようなシーンでもないのに泣かされ、映画はどこで泣かされるかわからないなと思いました
それからは「坊は、いい子」と言われる度に、パブロフの犬のように条件反射で目から涎を垂れ流しておりました
これまでの映画で一番泣いたと思います
多分そこまで泣く映画でもないはずなんですけどね
親の愛を知らない主人公と、子育てに失敗したお婆の、愛情の需要と供給がかっちり噛み合い、主人公は更生し、お婆は傷を埋めるというごく単純なお話です
そのため主人公に更生する機会なんて与えんでよろしいという考えを持つなどして引いた視線で作品を見てしまうとあまり楽しむ余地がないかも
愛情を受けてないから共感能力も低いんですよね、だからタイトルコールまではヒメアノール感ありました
息子の更生の余地なさそうな年老いた男の演技も最高でしたね
パンフは720円
