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マンチェスター・バイ・ザ・シーのnomのレビュー・感想・評価

4.6
リーは過去の後悔や癒えない傷をかかえているが、特別な出来事が起きてそれを乗り越えたり、誰かの言葉で劇的に癒されるのではなく、日常の中で、それらの痛みを抱え続けて生きることや、どのように折り合いをつけるのかが描かれている。

かなしみは「乗り越えなければいけないもの」ではなくて、むしろ抱え続けることが自然で、それでいいんだよと示しているように感じた。

クリープハイプの尾崎さんがフジロックのmcで「満たされなさとか悔しさとか寂しさはずっと消えないけど、そういう足らない気持ちをこれからも大事にしていきたい」って言ってたことを思い出した。そういう消えない気持ちを否定せずに大事にすることは、自分を受け入れることでもあるのかな。

終始暗くて重いけど、温かさを感じられる作品
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