骨折り損

マンチェスター・バイ・ザ・シーの骨折り損のレビュー・感想・評価

3.7
映画における役者の重要度を改めて思い知った。もちろんこの作品はアカデミー賞脚本賞に輝いているだけあって物語の丁寧さや感情の起伏の説得力も一流だが、それ以上に役者の演技こそ特筆すべきものであると感じた。大きな展開のない場面も散りばめられている映画だからこそ、俳優の演技に嘘が見えたら一気に冷めるリスキーな脚本でありながら、そこの綱渡りに見事成功しているのは他ならぬ俳優たちのキャラクター理解度の深さだろう。
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