Tom

マンチェスター・バイ・ザ・シーのTomのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

壮絶な過去を持つ主人公リーが、兄の死と残された甥パトリックとの擬似父子の関わりを通して過去と向き合っていく。
映像が美しい。ただただ美しい。静かな物語。
リーは元々なのか事件のせいなのか勝手でキレやすく酒グセが悪いクズ男。でも、たとえ事故でも我が子を殺めてしまったらこうもなり得るか。
幸せだった過去とそれが崩壊した現在を行き来する展開には、ブルーバレンタイン的な切なさを感じた。
苦しく、辛く、痛い物語。苦しいが美しく、愛しい。
人間そんなに強くないんだよな。いろんな気持ちのすれ違いがあって傷ついていくんだよなあ。
リーのI can’t beat it.(乗り越えられない)と言うセリフが全てを表している。
リー最後はいい奴だったな。ラストシーンも好き。
昔懐かしく、切ない気分になって
家族って良いなと思える作品。
ランディ役のミシェル・ウィリアムズ、やはり美人。
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