Shimizu

マンチェスター・バイ・ザ・シーのShimizuのレビュー・感想・評価

4.3
兄の死をきっかけに故郷マンチェスターに帰ったリー。兄の子で甥のパトリックとともに、葬儀やこれからのことを考え始める。遺言を確認する際、リーはパトリックの後見人になるよう決められており...

リーの乗り越えられない過去があまりに重い。ヒューマンドラマといいますか、兄の死から葬儀までを綴るストーリーの中に直面したくない過去が立ちはだかる。兄、また父親の死に素直に涙を流せない2人が不器用ながらにぶつかってみたり歩み寄ってみたりする姿。正しい答えなんてなくて、2人や周りの人達の考え方はそれぞれ違っていて台詞というよりもリアルな会話みたいだなと思うところもあったり。ちょっとゆっくりなテンポで進むのが心地良いです。最後の最後で心情を吐露したリーに泣かされた。あの3つの写真立ては娘達という解釈でいいんでしょうか?
カメラが人を追わずに固定されている感じが風景を切り取るようでとても好きでした。音楽も素敵。
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