kuroneko

マンチェスター・バイ・ザ・シーのkuronekoのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

地味に始まるもフラッシュバックで明かされる真実にグイグイ引きつけられた。これだけの出来事があれば…それは立ち直れまい。しかもそっと追い討ちをかけるようなどうしようもない事の数々。けれど…それが人生。誰も悪くない。人の優しさは変わらずそこにあり、誰もが生きていく。ケイシーの深い悲しみを湛えた青い瞳が頭に焼きついてる。
出番の少ないミシェル・ウィリアムズの演技も素晴らしく、なんか色々リアルに感じた。
甥っ子がこだわったモーターが壊れそうな父親の船は、心臓の弱かった兄を表しているのだろうか。新しいモーターに入れ替え、それを嬉々として操縦する甥っ子を見てこの作品初めての笑顔を見せる主人公。
この笑顔に救われた。乗り越えてはいない。でも、少しだけ前を向いた主人公。希望の見えるラストに後味は悪くなかった。
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