電気羊

マンチェスター・バイ・ザ・シーの電気羊のレビュー・感想・評価

3.5
クールと評される俺からすれば、主人公のすぐカッとする性格は人格異常ではないかと疑うレベルだが、ドキュンってのは普通にそうなのか。

過去と現在が同時進行だったので最初、何か分らなかったことが次第に判明してくる。

主人公は、過去に自分の不注意から自宅で火災を起こし家族を失い、辛い思い出から逃れるためマンチェスターから引っ越し、現在はボストンで便利屋として生計を立てている。
兄の死を契機に、甥の後見人としてマンチェスターに一時戻ることになるのだが。

マンチェスターではなくボストンにいたい主人公とマンチェスターを離れたくない甥とで今後の生活について諍いになる。
甥はマンチェスターから出ずに済むように離婚していた母親を頼るのだが、再婚相手の義父になる男が嫌な奴で、同居を拒絶されてしまう。

結局、主人公は折れて甥の意思を尊重した結果、別々の人生を選択することに。

何も同じ人生を歩むことだけが幸福ではない。別々の道を歩んだ方が幸せなことも多いんだよ。
電気羊

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