ディーゴ

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツのディーゴのレビュー・感想・評価

3.8
マクドナルドをフランチャイズ化させた世界一のファーストフード成功者の話。
色々な事業に失敗して、無駄は省き30秒でバーガーを提供する画期的な店舗で成功したマクドナルド兄弟。
そこに目をつけ、フランチャイズ化させたレイ・クロック
両者は互いに衝突して決裂するが、
品質を守り、手堅くやっていかないと破綻する考えの製造のマクドナルド兄弟、
ブランドは守りつつ、さらに効率化させ店舗を増やしたい営業のレイ。
どちらも結局はマクドナルドを愛し、金儲けしたかったが、立ち位置が違っていた。

レイは離婚して野心家な女性と再婚するが、その辺は雑に描かれていて、実際には3度目の結婚であり2回目の奥さんは省かれていることと、
3度目の奥さんとなる女性が提案した粉のシェイクはその後には廃止されていること、
また彼女はその後レイの資産を相続したが慈善事業に積極的に参加したこと、
実際の出会いはオルガンを弾いていた、またレイ自身もジャズバンドでピアノ奏者をしていた程の腕があった。

カーター・ヴァーエルの音楽が何気に素晴らしくて、物語も心地よく見られた。

創業のマクドナルド兄弟の素朴なバーガーとは今はかなり違う味なのだろうとは思う。
レイが権利を買い取った直後に、すぐ近くにマクドナルドを出店。
オリジナル店は6年後に閉業なのでその味はもう知りようもない。

画期的なシステムの店舗を作ったマクドナルド兄弟
フランチャイズ化させ広げたレイ
そこに土地の売買を導入させ儲けを確立させたハリーなど、
良い物を、良い営業で、効率的に拡大という資本主義世界での会社成功の模範。
ここまでの仕事人間を作ってしまう資本主義の闇。
地に足つけてしっかり生計立てたかったマクドナルド兄弟はむしろ健全な精神。
ディーゴ

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