コミ坊

菊とギロチンのコミ坊のレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
2.9

表向きは相撲映画。
けど、時代背景と女たちの相撲に対する執着心が噛み合っているように思えず僕にはダメでした。

長尺の割に計算し尽くされてるようにも思えず、どこかの男の叫び口からちらっと銀歯が見えた時からもうこの作品は長々とした茶番劇に見えてしまって、もうそうなったら戻ってはこれない。
(いつから銀歯というものが誰でも付けられる時代になったのかは存じません。)

そもそもこれ字幕なしですっと固有名詞と話してる内容入ってくる奴おるんか?
全く入ってこんかったわ。
劇場で集中して見てたらどうだかな。
相当消耗しそうではある。

相撲の取組シーンも比べる対象ではないだろうが、先日観た「サンクチュアリ -聖域-」が良かった分こちらは残念としか言いようがない。

つまり物語において3時間盛り上がりも一切ない作品というのが僕の見解でしょうか。
(「ドライブ・マイ・カー」も3時間ほどの大作だったがこちらは没入感が高水準だったため盛り上がりと言われればそんな目立つものはないのかもしれないけど、体感としてはあっという間だったなと思う。)


まじで関係ないけど、おれの教師に育てられた悪い癖で指摘させてくれ。
東出さんの執筆した「祖国と自由」の“由”の書き順が違ったな。
すまん。
気づいてしもうて。
コミ坊

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