たな会No02

菊とギロチンのたな会No02のレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
4.0
長かったです。アナーキーインザ女相撲最高映画でした。邦画で政治的なテーマを撮ってるってだけで嬉しくなります。女相撲、アナキスト、関東大震災と朝鮮人差別、在郷軍人会、正力松太郎の大きさ、これだけ詰め込めばそりゃ長くなりますよ。女相撲すごくよかった。親方含めてみなの関係性もよかったし、神聖な土俵に女が立つことで神が怒って雨を降らせるから雨乞いに呼ぶ勧進元も逆手にとっててよかった。花菊の得意技が内無双ってのもよい。在郷軍人会はクソでした。まじで怒り狂いそうでした。が、彼らの出自を聞くと、彼らもまたシステムに迎合せざるを得なかった弱者であることがわかります。泣きそうでした。迫害されたくないがための迫害ですからね。ここらへんもっと詳しく知りたくなりましたよ。映画としてはしんどかったですが、当時の気持ちを描いててよかったですよ。海辺でみんなで下手な踊り踊ってるとこは最高でしたね。