てるる

サイレンスのてるるのレビュー・感想・評価

サイレンス(2016年製作の映画)
3.3
耳の聴こえない女性が人里離れた一軒家で殺人犯に狙われるサスペンス。
登場人物は約4人で、かなり低予算で製作されたっぽいけど、これがなかなか面白かった。

マスクした殺人鬼って何であんなに不気味なんだろ…やっぱ顔が見えないって怖い。
主人公が耳が聴こえないのをいいことに、半分遊び混じりに追い詰めていく犯人。

でもこの犯人、序盤であっさりマスク脱いじゃうんですけどね。
顔が見えたことによって、犯人が急に生々しく感じられるとともに、なんか勝てるんじゃないかって気がしてくるから不思議。

途中、主人公に対して「このバカーーー!!」て思うところもあったり、だんだん満身創痍になってきて絶望感を上手く演出してくれるので結構ハラハラする。

ただ、耳が聴こえないハンデを活かしきれてなかったかな。
オープニングで耳が聴こえない中で料理をするシーンが一番怖かったかもしれない。

例えば主人公が主観のシーンは無音を徹底するとかしたほうが、観客にも耳が聴こえない怖さをや辛さを感じさせることが出来たんじゃないかなって思う。
惜しい。

でも81分と短時間でサクッと観られるのは良い。
てるる

てるる