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ウインド・リバーのmitoのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.0
ボーダーラインで脚本を手掛けたテイラー・シェリダンが初監督。
ネイティブアメリカンが所在するウインドリバー保留地。そこで起きた女性の失踪事件を保留地の社会問題を絡めて描く。

広大な土地に警官はたったの6人。
まさにやりたい放題の保留地。
そんな土地で娘を失った野生生物局員のコリーが新たな女性の失踪事件の捜査に協力する事に。

保留地の歩き方、そして狩人としての勘を頼りに、FBIから派遣されたジェーンを犯人へ導いていく。

ボーダーラインではベネチオ・デル・トロが圧倒的な力量でカルテルの有象無象を圧倒する展開だったが、この作品は、コリーが静かに静かに、犯人を追い詰め、ラストはやはり圧倒的優位性を持ち、断罪を行う。

この社会問題を1つの象徴的パワーで圧倒する展開、社会問題を見事に娯楽的要素のギミックに利用する方式は、流石、テイラー・シェリダン、と感じた。

あと、この作品群は、主役の好感度が異様に上がるのも面白い。
ボーダーラインの時もデルトロがカッコ良すぎて、いつも以上に惚れ込んだし、本作も終始スナイパーに徹するジェレミー・レナーの圧倒的ヒーロー感に惚れた。

同じスナイパー枠(笑)のホークアイも演じてるジェレミー・レナーだが、この格好良さは、コリー役でしか味わえない。
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