雪深いネイティヴアメリカンの保留地で見つかった若い女性の死体。
彼女はなぜ殺されなくてはならなかったのか?
今更ながら最終日滑り込みで観てきました。寝不足でふらっふらしながら行ったけど、これまた観れて本当によかった。一緒たりとも眠くなる隙がなかった。
不毛の地であり無法地帯、国旗が逆に掲げられる土地。
雪が全てを奪う。残ったのは静けさと孤独だけ。
口数少ないコリーが堪らず漏らす言葉がどれも苦い。名脚本家からの監督作ということで心に残る台詞も多かった。
−20℃。音が飲まれる雪の世界での犯人探しは、味わったことのないような緊張感をもたらす。
そしてたどり着く真実。血が真っ白な雪を染める。
流されるべき血は果たしてあったのだろうか。
保留地という呪いに狂わされた血を憂う。
社会問題を扱いながらも娯楽作としての演出も冴える、シンプルだけど奥深い作品。
ジェレミー×オルセンちゃんの安定コンビ感もとてもよかった。