ミツ

ウインド・リバーのミツのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.5
ただ真っ白に広がる雪の大地に裸足で走り続けることはどれだけ過酷なことなのか、きっと想像しているよりはるかに過酷なことなのだろう。
半径1キロほどの生温い市街地しかわからない自分にとって雪の大地が全く想像つかないように、この映画がテーマとするネイティブ・アメリカンの住む地"ウインド・リバー"の不憫さをさまざまと知った。

映画としては雪の空気がそのまま映りこんだような、静かで痛く張りつめた場面が多い、人の死体やその家族の悲しみなどとても辛辣である。しかし主人公の淡々としながらも、深く暖かみのある言葉にそういった張り詰めた空気が少し緩和されるようですこしホッとする。
クライムサスペンスと人間ドラマが良いバランスで混ざり合った好みな映画!
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