えっちゃん

イレブン・ミニッツのえっちゃんのレビュー・感想・評価

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
3.0
17時から17時11分までの11分間について、様々な人物の出来事を様々な角度から描いていく。
結末に向かう17時11分、女優に枕を迫る映画監督が滞在する1111号室、11という数字に取り憑かれたような映画でした。
バラバラのように見える出来事が1つの結末に向かって収束していくという手法は前々からよくあるパターンであり、新奇性のようなものは感じられませんでしたが、結末が読めてしまったとしてもその悲劇を止めることができない人間の非力さみたいなものを感じました。
ポーランドのゴダールとも称されるイエジー・スコリモフスキが、ある日見た悪夢を参照して描いたという当作。
見た夢が怖かったからそんな感じの映画を作ろう、というおじいちゃんの発想がちょっと可愛いなと思っちゃいました。