とり

イレブン・ミニッツのとりのネタバレレビュー・内容・結末

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

群像交錯ものはどこに収斂させていくかで感想が変わる。これはあまり好きなまとめ方ではなかったので評価は低い。

タイトルの11ミニッツはまさに11分間、午後5時から5時11分までのお話。最初にネタバレすると事故が起きて人が死んでおしまい。この映画はその事故が起きるまでを追った映画で、何の感情移入もなくフラットな感じで見続ける。防犯カメラの映像みたいな感じ。

出てくる人物たちに意味はない。一つの事故を起こすためのピースで彼らの挙動をその事故が起きる原因として眺めるだけだけど、その1番の元凶である目に傷を負った男がなぜホテルの一室を突き止め、なぜタックルをしに行ったのかわからない。動機が不明なのでホーンとしか思えない。

黒い点の伏線も、虫の糞のようなお前らの世界という意味だとしても無意味な人物が作中には多いし、伝えるべきことは多くあるべきだった。撮影法はともかく、脚本が良くないです。
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