バナンザ

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへのバナンザのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

政教分離の歴史から社会と切り離させる教育を展開するフランスらしい、学校映画であった。
しかし、多民族他宗教の人ひどが混在する教室で歴史的対立を扱ってフランス的立場から(キリスト教的立場から)歴史の授業が行われたことは寛容さに欠けると感じ、ゲゲンの教育法は他の教師とは違う思想に基づいていると思う。一方向的教育法と固定的スタンスをもった教師からユダヤ人虐殺を通じて多民族他宗教共生のあり方を考えさせられたことに実話らしさを感じる。

人種や宗教が違う人々が集まった教室の中でみんなが一つのテーマに向かうことで団結し目的を達成する実話

ドイツのユダヤ人虐殺を議論のテーマとしていることから、コンクールへの出場を決めるときに生徒は賛成しなかったが、教師の強制的かつときに脅迫的な教育に対する姿勢が目的達成に向かうにつれて他民族や他宗教共生の在り方を考えさせてくれる。

コンクールについての話し合いで出た、学ぶものではなく理解するものという言葉は歴史から感じられる本質に目を向けることが大切であることと捉えることが出来る。一人一人が主体的にテーマに向き合っていたことが新鮮に感じた。教師は議論の中で虐殺に関する情報の見た目より中身が大切であることを訴えて、一人の若者としてどう感じたかを重視していた。教室を一つの世界と考えて、同じ宗教同士の仲間だけが協力するのではなく皆で取り組むことの重要性を歌っていると感じる。

第二次世界大戦死者数総推定5000万から8000万人
ホロコーストで犠牲になった人の人数600万人以上
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