BS12放送分を録画して鑑賞。
昔から天邪鬼な自分は
高倉健さんが苦手でした。
任侠物も「仁義なき」以降の
混沌とした物語が好きだったし
人間ドラマ的な物語では
台詞の聴き取りにくさもあり
どーにも苦手でした。
なので健さんの出演作品も
何作かは観た事はあるのですが
普段の自分がよくやる
デニーロが出てるからとか
トム・ハンクスが出てるからとか
そういう観点での
健さんが出てるからという感覚では
観た事は無い。
ただ
あまりにも高倉健という人の事を
なんにも知らなかったなぁと。
江利チエミさんと結婚してたのかとか
自宅が火事にあったとか
遅刻癖があっとか。
華やかな場所を嫌がり
その日の主役よりも注目される事を
嫌がる人らしい。
江利チエミさんの葬儀のエピソードは
なんとも切ない話。
海外のスタッフや役者さんへの
インタビューでは
高倉健さんの演技論の話がメイン。
国内の人達は、人物像が中心。
その辺はお国柄なのかな。
八名信夫さんが健さんに言われたという
「眼のギラつきが足りない!
悪役が殺されに来るな!
殺しに来い!」というのは
なるほどなぁ、って思いました。
寡黙で生真面目なアウトロー。
高倉健というキャラはそんな感じ。
中の人の小田剛一さんは
もう少し違うのかもしれない。
役の上での殺しも業になるなら
役者さんは大変だ。
うん。
今後は健さんを毛嫌いしないで
作品が観れそうです。
2025-56