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帝一の國のtoncoのレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
4.6
◎人が人の上に立つ理由

これはおもしろい…おもしろい…おもしろい。

全国のエリート学生が集う日本一の名門校で、将来内閣入りの登竜門である生徒会長を目指す帝一(菅田将暉)のバトルロイヤル。
公開当時、政界の縮図を思わせる世界観が深くてただのコメディじゃないと話題になりましたね。

旬の若手イケメン俳優が勢ぞろいだけど、みんな演技派と言われる部類のひとたちがそろってるので棒読みの不安もナシ。
CMディレクター出身の永井監督が、圧倒的なわかりやすさとスピードで、テンポよく物語を進めてくれます。

帝一の野心と戦略にフォーカスしつつも、まわりの会長候補陣営たちの成長物語にぐっときます。

とりわけおいしい役どころの竹内涼真演じる大鷹弾のストーリーは実に私好みです。正義感が強く貧乏設定の役どころは、大ヒットドラマ「過保護のカホコ」の麦野くんのキャラまんま。

彼と千葉雄大演じる森園を見ていると、私が大好きな、「課長 島耕作」の島と後に社長となる中沢の関係を思い出します。

島耕作ももともと派閥にも昇格にも全く興味がない人間だったんですが、同じように社内派閥を嫌いながらも不思議な求心力を備えた上司・中沢と出会い、「上に立つこと」に興味を持ち始めるんですよね〜。その心の変化を描いていくシーンがものすごく好きなんです。

ひとの心を動かす組織論やリーダーシップ論を、説教くさくなく、時にシュールにコメディタッチで描いてて、幅広い世代が楽しめる作品ですね。
レンタルは本日より。

とりあえず原作が圧倒的におもしろいんだろうなというのは、よく伝わってきました(^^)買います♪