女子高生・ココネが現実世界と夢の世界を行き来して、世界を救う訳じゃなく家族を救う。いや、家族を救うっていっても何かが劇的に変わる訳じゃない。むしろこの映画の前と後でほぼほぼ何も変わらんのじゃないか?
でも、こんなんで良いんよ。
成長が全てじゃない。
人生が短いと感じてしまっても、その考えを押し付けるべきじゃない。
無限に広がる可能性は、きっと全てを後回しにして、ひるね出来る者の手の中にある!
なんて。笑
何かに似てても、突拍子のない話でも、こんな東京オリンピックは来なかったって思っても、普通の日常が崩されたあのコロナ以前に、こんなにも日常を素晴らしく思える作品が作られてたんやって思った。
観て良かったなぁ。
エンシェンの正体が分かった時とエンディングの2回、鼻の奥がつんとした。
ただ、作画が…
背景とロボ、機械類は良い。問題は人物。
メイン所以外のモブが、芸能人や有名人の顔を模したようなん、何?マインドゲーム?
もしリスペクトやとしてもやめた方が…
気が散るのよ。
メイン所も作画良い訳じゃないしね。
なんか、英会話のトライのCMみたいな作画。
資金的なものなんか、技術的なものなんか…
とにかく、もっと集中出来る作画ならもっと評価上がるはずなんすよ!!
神山健治監督って、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』とか『東のエデン』とかの人やし、主人公級のキャラデザも悪くはないんよな。
何が作画を貶めた?誰か、俺に教えてくれ!
っとにかく、ポテンシャルは無限にある作品。
そして、高畑充希は女優より声優一本にするべき。凄く良い。素朴でいて、一言一言がハッキリとして聞きやすく美しい。
掴みどころのない主人公の「人となり」は高畑充希の演技に全振りされている。それでいて高畑充希を感じさせない。森川ココネがそこに存在する。
エンディング曲のデイ・ドリーム・ビリーバーも良かった。
モモタロー、奥さんの事めちゃくちゃ好きやな。それだけでも感じて欲しい作品。