こ

田園に死すのこのレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
3.1
初の寺山修司。当然ながらというかわけが分からず、観終わった後に色々ネットで調べてあーまあそういうことなのかと。もちろんそんな解説があったから分かったような気持ちになれるような映画ではないと思いますが、ある程度内容を理解する上では参考になったなと。

いくつか書かれていたようにホドロフスキーとの共通点、特に『リアリティのダンス』『エンドレス・ポエトリー』辺りとの共通点はなんとなく感じた。自分の過去をどう虚構の中で描き直すか。そして寺山修司もホドロフスキーも少年時代に忌まわしき記憶があったわけで、ホドロフスキーは過去を自由に改変した一方で、寺山修司は虚構の中でも過去を変えられなかったと。色々インパクトのある映像が多かったけれど、なんだかんだで最後の2人での食事シーンがいちばん面食らったかなと。


…いや、いくら言葉を重ねても何もこの映画を観て抱いた感情を表現できないな。好きとか嫌いとかそういうことでもないという感じ。観てない人がいたらぜひ観て。
こ