CHEBUNBUN

ザ・ルームのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ザ・ルーム(2003年製作の映画)
1.0
【駄作界の『市民ケーン』】
『THE DISASTER ARTIST』を観て、興味が湧いたので観てみた。駄作界の『市民ケーン』と言われ、『101 CULT MOVIES:YOU MUST SEE BEFORE YOU DIE』に掲載されているカルト映画だ。

本作はハイテンションな気持ちで観ないと発狂するレベルに酷い。6億円掛かっているのに、無駄なCG合成、カメラ代等に費やされている為、基本的に場面が赤い部屋、ベッドルーム、そして屋上で展開される。玄関から入るといきなりリビングなのはいいが、何故そこで人が行き来し、移動なくシーンが終わるのだろうか。英会話の教材レベルの演出だ。

またトミーさんのハンケツばかり映される長〜い長〜い快楽シーン、物語から退場するギャング描写、やたらと多い球回しシーン等常軌を逸した表現の連続。まともな監督なら、おかしいことに気づくだろう。

極め付けは、トミーさんの演技。熱演ながらも棒読みという画期的発明が狂気度を増幅させている。『THE DISASTER ARTIST』を観て、本作に挑むと、アレがトミーさんのベストアクトだったということに驚愕する。

本作は、ひとりで観てはいけない。友だちと突っ込み入れながら観るパーティ映画と言えよう。
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