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淵に立つの324のレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
4.4
「映画として次はこうなるだろうな」と理想的な展開で最後まで行く。シナリオは面白いけど特別凄さは感じない。では特別何が面白いのか。最初から「ここです」という距離感からほぼ最後まで動かない視点が面白いかったのだろう。撮影的な話ではなくて。直立する浅野忠信の視点と、古舘寛治ら家族を見つめる映画の視点が同期するのがゾクゾクする。浅野忠信もこの映画の鑑賞者も何かしら楽しんで彼ら家族を観ていることに変わりはないから。
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