これは問題作だなぁ…
ひとときも気が休まる時などなく、ひたすら緊張感と共にあった2時間。
何だかとても喉が渇いて、何度もマグカップに手が伸びた。
懐かしいオルガンとメトロノームの音が耳から離れない。
真っ白なつなぎの下に潜んでいた赤いシャツが頭から離れない。
何でこうなってしまったの?
淵に立っていたのは誰だったのか。
そこに引き込まれてしまったのは、人間の業なのか宿命だったのか。
因果応報という言葉に嫌悪感を覚えたのは初めてだった。
とても居心地の悪い作品だけど、私は好き。
何度も観て咀嚼したい。一度では気づかなかったことが絶対にある。