ユナマリア

ガール・オン・ザ・トレインのユナマリアのレビュー・感想・評価

3.0
サスペンス映画の面白い要素が詰まった作品。

「裏窓」の電車版といったところだが、大きな違いとして、本作は女性を中心に描いている点。

いつも電車から外の家を眺めるレイチェル。

彼女はいつも幸せそうにしている理想の家族を眺めては、憧れを持っている。

そして、その家の2軒隣の家。

小さな娘を育てる女性が幸せそうに暮らしているのだが、そこはかつて彼女が住み、幸せな家庭を気づいていた場所。

しかし今の彼女は離婚をして、友人に家に入り浸り、常にお酒を飲んでいる状態。

とある日、彼女はいつものように電車の中から眺めていると、あの幸せそうにしている妻が、旦那以外の男と身体を寄せ合う場面を目撃してしまう…

エミリー・ブラント&レベッカ・ファーガソン目当てで鑑賞。

エミリー・ブラントの芝居は凄かった。

癖のある役が得意な彼女だが、本作は今までとは違った意味で癖を見せる役。

鏡の前のシーンはハイライト。

正直オチは普通だったが、そこまでの持って行き方が面白い。

主役と言っていい3人の女性の過去を、それぞれ描いて繋いでいく演出は、流れが分かりやすくて好き。

しかしこの作品は女性向きサスペンス。

男性にとって良いとこ無しと言っても過言ではないから、夫婦やカップルで鑑賞するときはご覚悟を。
ユナマリア

ユナマリア