サスペンス映画の面白い要素が詰まった作品。
「裏窓」の電車版といったところだが、大きな違いとして、本作は女性を中心に描いている点。
いつも電車から外の家を眺めるレイチェル。
彼女はいつも幸せそうにしている理想の家族を眺めては、憧れを持っている。
そして、その家の2軒隣の家。
小さな娘を育てる女性が幸せそうに暮らしているのだが、そこはかつて彼女が住み、幸せな家庭を気づいていた場所。
しかし今の彼女は離婚をして、友人に家に入り浸り、常にお酒を飲んでいる状態。
とある日、彼女はいつものように電車の中から眺めていると、あの幸せそうにしている妻が、旦那以外の男と身体を寄せ合う場面を目撃してしまう…
エミリー・ブラント&レベッカ・ファーガソン目当てで鑑賞。
エミリー・ブラントの芝居は凄かった。
癖のある役が得意な彼女だが、本作は今までとは違った意味で癖を見せる役。
鏡の前のシーンはハイライト。
正直オチは普通だったが、そこまでの持って行き方が面白い。
主役と言っていい3人の女性の過去を、それぞれ描いて繋いでいく演出は、流れが分かりやすくて好き。
しかしこの作品は女性向きサスペンス。
男性にとって良いとこ無しと言っても過言ではないから、夫婦やカップルで鑑賞するときはご覚悟を。