(韓国の俳優に詳しくないけど…)キム・シフ×チェ・テジュンのW主演ならとっくに日本公開されていてもよさそうなのに……って思う青春映画をウォッチ。


(最後までオフにされているキャラ設定を予め知った上で見た方が楽しめると思うんだけども……ネタバレ気になる方は鑑賞後に読んで頂ければ幸いです↓)


転校してきた男子高校生のユンジェ(キム・シフ)は同級生の不良番長のセジュン(チェ・テジュン)と仲良くなり、入院中の母親の見舞いを通じて親しくなった後輩女子のウンヨンに淡い恋心を抱き始めるも、彼女はずっと前からセジュンのことが好きだった……という一見よくありがちな青春片想いストーリーなんだけども、、、実はセジュンはユンジェへの恋心を密かに抱えているから"片想い三角関係モノ"だったというね。

物語的には、母親の入院費を支払うために短期間で金を稼ごうとするユンジェが、セジュンの紹介で怪しいバイトをし始め、その深みにどんどんハマっていくことで三人の運命が狂い始めていき、やがて取り返しのつかない悲劇が起こってしまうんだけども……とにかく主人公のユンジェのキャラが世間知らずのバカ野郎な上に独善的で性格も最悪だから好きになれず、そのせいで全く感動できませんでした！
(巻き込まれたセジュンとウンヨンが可哀想…)

ユンジェは見た目がイケメン(か？ってキム・シフさんのファンの皆様すみません！劇中で"イケメン転校生"って必ず紹介されているから…)ってこと以外は全く好かれそうな要素が皆無(あくまでも演じているキャラ的にね…)なんだけども。
(セジュンもまたある意味で最低なキャラだけどユンジェの何万倍も魅力的だと思う…)

もしもユンジェが愛せるキャラだったならクライマックスで泣いていたかもしれない……って思えるんで、とってももったいない印象の映画でした。
(セジュンが最後にユンジェにかける言葉がかなり胸熱な名台詞なんだけど、如何せんユンジェのことが大嫌いだから、感動するよりも先に「本当にその通り！全部お前のせいだよ！」って文句言いたくなってしまうよね)

(タイトルになっている"カッター"の使い方もね……ユンジェの方での使い方がスマートじゃないって言うか全然うまくないのも惜しいな)