のんchan

潜入者ののんchanのレビュー・感想・評価

潜入者(2015年製作の映画)
3.8
ハードなサスペンスものが観たくなり、引っかかったのがこちら。

アメリカの麻薬戦争史上、最も成果を上げた実在の潜入捜査官ロバート・メイザー本人の回顧録の映画化。

'70年代、アメリカにとって麻薬戦争の最大の敵はコロンビアだった。その中で圧倒的な勢力を誇っていたのが、当時世界7番目の大富豪だった麻薬帝王パブロ・エスコバル。その麻薬組織メデジン・カイテルの資金洗浄の実態を暴き出し麻薬帝国を崩壊させるまで。


アメリカ関税局捜査官ロバート・メイザー(ブライアン・クラストン)は非常に真面目な愛妻家。
裏社会に潜入するため、尋常じゃない悪党らの中に入り込む過酷さで、いつ命を落としても不思議ではない。
偽名は墓場から自分と年齢的に近く、イニシャルが間違わないようなボブ(ロバート)・ムセラの名前を拝借して潜り込んでいく。
万が一のことがあれば、自分だけでなく家族の命まで危険に晒すことになる。

しかし、根本的な人間性まで変えられないため、カルテル関係者に女性をあてがわれてしまい、触れ合うことが出来ずに「婚約者がいるため浮気はできない」と嘘をつく。全くキャラ崩壊だが、その一言で女性捜査官キャシー(ダイアン・クルーガー)が送り込まれて、その後は共にミッションをこなしていくことになる。


ほんとにこれが実話なの?と言う驚きばかりだったが、あまりにも多くの人物が出るためごちゃごちゃとしてしまい、様々な場所へ移動もするため頭が追いつかないところがあった。

潜入捜査官の同僚エミール(ジョン・レグイザモ)はスペイン語を話すので、敵の中にすんなり入り込むが、溶け込み過ぎてボブが戸惑うこともあった。

ボブとキャシーが偽りの結婚式を挙げてその際に参列していた悪党らを逮捕に追い込むのだが、捜査中も二人は良い雰囲気になる。キスしそうでしないところが真面目人間ロバート・メイザーらしさを出している。

ラストにお決まりだが、ご本人と俳優が並んだ写真が出る。まぁよく似せていた。
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