アキラナウェイ

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

3.3
エル・ファニングと
ニコール・キッドマンと
キルスティン・ダンストと3人いて

なんでキルスティン・ダンストに「君が一番美しい」って言うかな!?

…まぁ、好みの問題ですけど。

1964年、ヴァージニア州。南北戦争で負傷した北軍の伍長ジョン・マクバニー(コリン・ファレル)は人里離れた森の中にあるファーンズワース女子学園に匿われる。園長のマーサ(ニコール・キッドマン)、教師のエドウィナ(キルスティン・ダンスト)、アリシア(エル・ファニング)らは、敵兵と知りながら伍長の看病をする。

女だけの園に男が混じり込み、歯車は狂い出す。

あれ?

えーと。

脚を負傷したジョンを甲斐甲斐しく看病しながら、色めき立つ女達…の色めき立ち方が物足りない。

本編より予告編の方が面白く観える問題。

もっと官能的でドロドロとした愛憎劇に発展すると思いきや、ちょっと良くも悪くも、ソフィア・コッポラらしくフェミニンな女性の美しさを描き、映像も淡く美しく映し出しているものの、サスペンスとしては控えめな印象。

女性同士の牽制のし合いを女性監督が女性らしく描いているので、その細かな機微だけでは、物語に大きな起伏を生まなかったかな。

そう言や、同年公開の「聖なる鹿殺し」でも、コリン・ファレルとニコール・キッドマンの共演だったなぁ。

女性だけの学園で、規律を重んじ、生徒から恐れられる園長としてニコール・キッドマンはハマり役。エル・ファニングもやはり可愛い!!

でも最後にもう1回言うけど、なんでキルスティン・ダンストなん!?