DA1

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのDA1のレビュー・感想・評価

3.8
○第32回 東京国際映画祭にて観賞

○19:50〜 トークショー+本編上映

○トークゲスト
 シトウレイ
(フォトグラファー/ジャーナリスト)
 立田敦子
(映画ジャーナリスト)

◎静・動・美の緩急とバランスが素晴らしい作品ーソフィア・コッポラ監督

私自身、初めて東京国際映画祭での鑑賞
少々緊張気味で六本木TOHOで鑑賞しましたが、久しぶりに映画の始まる前の緊張感とかワクワク感を思い出しました
映画館に行き過ぎると、あの独特のワクワク感って慣れて感じなくなってしまうので…

上映前のトークショーから
・映像美(光の使い方)
・黒に効果
・男性目線での作品の感想って?
に注目しながら鑑賞してみました

映像美はカーテンから差し込む光や夕陽の光、部屋の光の加減が美しい
影と光のコントラスト、登場人物の女性たちの肌の白さがより美しく際立つような衣装、光の当て方のテクニック、そして監督の感覚が、ドロドロとした話の展開を綺麗にまとめているのではないでしょうか

暗闇があるからより光が輝く
黒があるからより白さが増してみえる
清らかさを貫こうとする程、内に秘めた欲望はより大きい
男と女が存在することで湧き出てくるものがある

この作品は様々な対比によって作り込まれていると思います

静かな女性のたちの欲望のバチバチ感から、終盤の男の怒り、叫び、暴力は前半の静かな
展開を打ち破りより恐ろしさを加速させているシーンは印象に残りました

正直、男の自業自得でしょうっていう展開なのですが、バチバチ女性同士でやり合っていても、いざとなった時に共闘を組める女性はやはり恐ろしいなと…あくまでも個人の感覚ですが
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