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ロスト・バケーションのIdeonのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
3.5
ジャウム・コレット・セラ監督の最新作。リーアムおじさん大暴れ三部作が終わって、何を撮るのだろうと思っていたら、美しい海、美女、鮫、まさに夏映画にふさわしい快作だった。主人公ナンシーは医者の卵。亡くなった母親が愛した秘密のビーチに出掛け、サーフィンを楽しんでいたが、沖合に巨大なクジラの死骸を発見する。不安を感じて、その場から離れようとしたナンシーだったが、突然、鮫に一撃をくらい、足に大怪我を負ってしまう。やっとの事で岩礁に逃げ延びたが、そこはまもなく満ち潮で沈んでしまう。さあ、どうやって生き延びるか?という話。芸術性、人間愛など、余計なものには一切目もくれず、ひたすら、観客を楽しませることに徹するこの監督の姿勢は、商業映画監督の鏡である。
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