A8

きっと忘れないのA8のレビュー・感想・評価

きっと忘れない(1994年製作の映画)
4.0
何よりも大事な財産とは金庫ではなく、あなたの心の中にある。それは決して誰にも取り出すことははできない。

ハーバードの学生とホームレスとの3ヶ月で抱いた至高の友情を描いた作品。

目的に囚われ、大事な生きるということを忘れている、、そんな言葉を言われた時にあなた初めて大事な財産を気づくだろう。
人は過ちばかし犯し生きていく生き物だ。もちろん過ちを犯すのはそれはあなただけではない、、だが過ちを犯しそれを反省し、成長に繋げられるこそ生きることで大切。それをできる人こそ成功者で幸せモノの切符を掴むことができるだろう。名声やお金地位にだけ目を向けてはいけない。人間大事なのは心、心で生きていると言っても過言ではない。そんな“生きる”上で大切などんな優等教育でも教えてくれない大切なモノを教えてくれた作品であった。
人は過ちを犯し、成長し、心を育むのである。人生の教科書のような映画であった。

ジョーペシの演技は役を完全に自分のモノに
し、唯一無二役者で大事なその独自性を十二分に表していた。それは至高の演技の一つであった。

ホームレスに卒業論文を奪われる、、交渉し家や食料を引き換えに1ページずつ返してもらう、、そのうち彼の知識や人格そして人柄や愛情に惚れて生きる上で大事な心を学ぶといった展開。もう少しじっくりジョーペシの生き様を描いてほしい気や登場人物の心の変化をリアルに且つじんわり描いて欲しい気もあった。が、大事な伝えたい“心”の部分がジョーペシの類稀なる演技を通して伝わってきて、よく言えば無駄のない簡潔とした作品であった。

だが個人的にはやはりヒューマンドラマはもう少しウィットに飛んだどうでも良いと思われる会話や細かな心の変化こそじんわりゆっくり描いてほしきもあった。

“きっと忘れない”その言葉が生きる上で大切なモノは何か、、心、座学や床に寝転んで夢描いている時でもない、、生きているその時いまその時に生まれる出会いや感情こそが心をそして人生を豊かにそして、成長させてくれるんだなとそれをこの作品を通して表しているのが上手いと思った。

人生はそれでも続いていく、、大切なものを主人公たちがこうして客観視できる観客目線でも納得できる選択をできるようになったという時点で満足。
A8

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