「オレは世捨て人 アンタは競争に必死だ 今に走ることが目的になってしまうぞ」
人生の意義を見失ってしまう…そういう人々は案外多いものだ。特に社会人になると考える暇もなくなり、ただ日々を追いかけ、目の前の仕事をこなすだけになってしまうように思う。
しかし、文学や映画に日々触れていると、しばしば 人生の意義 を再確認、再認識させてくれる。特にハリウッド映画、アメリカ映画にそういったものが多い気がする。日本映画も1930年代、50年代頃までは、そのような映画が多かったのになぁ。
頭じゃわかっていても、活字で読んだり、科白で言われると、心に響くものだ。
大学教授の教科書通りの言葉より、ホームレスのおじさんの言葉の方が、実人生をもとにしているだけに学生たちの心に響き拍手が起きるという演出が良かった。
ホームレスのおじさんは、裕福ゆえに人生に物足りなくなって、家族を捨て船乗りになったのかしら。