ウサカド

ブレードランナー 2049のウサカドのネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

※前作「ブレードランナー」を視聴済みです。
前提として、今作は前作を視聴していないと楽しめない作品になっているので、前作からの流れも意識しつつレビューしていきます。

◆簡潔レビュー
前作のリスペクトをかなり感じ、前作を覚えていればいるほど楽しめる"超"大人向けのSF映画!!
大部分はスローテンポなストーリー展開なので、退屈さがありつつも、終盤の怒涛の展開は見ごたえあり!!

●詳細レビュー(長いですよ)
前作を視聴してから数日で見た結果、大当たりでした!!
これは前作観ていないとダメだわ...

映画の序盤から終盤まで「ブレードランナー」という世界感を崩さないように、かつそれをさらにグレードアップさせている作りは感動してしまいます...

世界観だけでなく、映像演出やカメラワーク、BGMに至るまで前作のリスペクトを”かなり”感じられる作品なので「古い映画の続編はこうあるべきだよなぁ...」と感じるほどです!!

ただ...リスペクトし過ぎているせいか大部分のストーリー展開や心情表現はかなりスローペースというか、丁寧すぎるというか...
初見だとちょっと退屈さを感じてしまうかもしれません。

ただ!!!終盤の怒涛の展開により、その"丁寧すぎる"演出が視聴者の精神にかなり効いてきていると思いますね.. 

主人公が愛していたホログラムが結局ただの虚像だったと気づかされるシーン...キッツ....
観てるコッチも「この子は他とは違う特別な感情を持ったホログラムなんだなぁ」と思わせてからのそれって....
ツライよぉぉ...

序盤にあった部屋でのホログラムのシーンはビックリしましたね。
あんな発想があるのかと!
天井に付いているホログラムの機械は「ブレードランナー」らしい近未来感が上手く表現されていたと思います。

そもそも前作にはいなかったホログラムが出ているのもいいですね!
レプリカントが感情を持つことについて前作で主に語られていたのに対し、今作ではレプリカントの感情とホログラムの感情も追加してくる所は「ブレードランナー」の正統進化を感じられて、制作者のリスペクトさがヒシヒシと伝わってきました。

ストーリーはとても面白かったです!
終盤はどんでん返しに次ぐどんでん返しで...

個人的にビックリした伏線は、
主人公が孤児院に行った際、男の子は坊主、女の子は髪を生やしているんですが、それが主人公の子供の頃の記憶とリンクしているとは....
そこが伏線になっているとは....終盤まで全っ然気づきませんでしたよ!!

正直、まだまだ語れますが、あまりにも伏線やイイ展開が多かったので書ききれないです笑

ラストも個人的には好きです。
ずっと虚像の中で過ごしてきた主人公が、確かに存在する本物の価値のある行動をおこせたという展開は篤くなりますね!

こんなに褒めているのにスコア3.8な理由ですが、前作視聴が必須なのと、ちょっと丁寧すぎる表現で退屈さを感じてしまう時があったからとなります。

でも人にオススメできるイイ映画でした!

よかったら僕のレビューに対する感想や、違う視点などあったらコメントしてくださいね! とても喜びます笑
ウサカド

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