若大将オーウェン

ブレードランナー 2049の若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
Kってまさに現代に生きる我々そのものじゃん!から始まる人間とは?自分とは?のかなり哲学的な映画でした。
メビウスのバンド・デシネの世界を、更に芸術的に再構築したような圧倒的なルックや撮影がまず美しくてめちゃくちゃすごい。ロジャー・ディーキンスにもういい加減オスカーあげましょう笑
そして伝説的な作品の続編でありながら、しっかりと自分の作家性も出して、思ってたよりも全然ヴィルヌーブ作品になっていて、そこもすごいと思いました。
ストーリーテリングはやはりすごくて、間違いなく今一番力量があって、巨匠になる監督の1人だと改めて思いました。
個人的に、ヴィルヌーブは全作品「混沌と秩序」を描いていると思うが、今回もそう。
ただ正直一回見ただけでは解釈が追いつきませんでした笑
それでも十分楽しめたし、刺さるところもありましたが、まさにオリジナルのように何回も見て解釈や見方が広がるカルト作品になりそうです。初見の感想はこんな感じです。面白かったけど、全然この作品を掴みきれてないです…