全員元気ない。誰も幸せそうじゃない。人間もどきって言われる男がもっと実存の危ういOSの女の子と恋をしているの、ちょう切ない。女の子が心を込めて付けてくれた名前が、場末の広告に使われるようなありふれた名前だったの、ちょう切ない。ジョイちゃん、いい子だったな‥。
ラスベガスは言うなれば腐海的な役割を果たしているのかな。その辺は調べたらいくらでも考察がありそう。
意外にも大どんでん返し!驚くべき真実!的なお話ではなく、静かに水が流れるような、ひとりの模造人間の切ない人生のお話だった。ライアンゴズリングの最後の顔、痛いでも苦しいでもなく、虚無だった。
映画館の巨大スクリーンか、小さくて画質も悪いブラウン管のどちらかで観たい。