ブレードランナー待望の続編。
まずは、過去作より現実感のある世界観の描き方に圧倒されます。
荒唐無稽な設定でも、思わず納得させられてしまう程の映像。
技術の進歩ってすごいですね…
お話としては、各人物の心境を深くしっかり描いてた印象でした。
特に主人公の事が見ているうちに共感して悲しくなりました。
自分自身レプリカントでありながら、同じレプリカントを解任(殺害)する事を使命として生きながらも、人間からは迫害されていて、唯一心を許せるのは実態の無いAIの彼女だけ。
そんな主人公が実は自分が他のレプリカントとは違う特別な存在だと思った時、生きる意味として微かに希望を抱く事ができたように見えましたが…
デッカードのレイチェルに対する愛情の深さを感じられる終盤の展開にも泣かされました。
AIの彼女の設定はherに出てきたサマンサを彷彿とさせられましたが、サマンサと違うのは主人公に対して最後まで献身的に寄り添っていたところです。
彼女のこともなんとか救う事ができる様な結末だったら良かったのに…と思うくらい別れのシーンはかなり切ない気持ちになりました。
それと、鑑賞中に眠気を誘われるのも前作通りでした…
面白かったんですけどね。どうもあの落ち着いた雰囲気のサウンドスコアと幻想的な映像に催眠効果があるみたいです。
出来れば、もう一度観に行きたくなりました。