ファイナルカットと短編三本を予習で観ただけの私ですが「新生ブレードランナー」というか、時代に沿ったよくできた続編だなという印象でした。
映像と音楽は洗練され過ぎて、上っ面というか無機質な感じ。(しかしそこに映えるのはジャレッド・レト。びっくりするくらいちょっとしか出なかったけど。)
前作の雑多で生活感があって、この世界を歩き回ってみたい、もっと奥を覗いて見たいと思わせる深みがないのは残念。これは好みかな〜
でもそこに深みを加えたのはゴズリング演じるKの存在。
儚い夢に想いを馳せ、自分は特別だと信じたい。誰もが自分を重ねやすい没個性の主人公。
ジョイとの関係も微笑ましくて痛々しい。
体感10〜30秒くらいの寝落ちを5.6回繰り返したけど、起きたとき「あれ?これ進んだ?」と思うほど全てのシーンが長すぎて正直何度か辛さを感じた。
でもそんな思いが吹き飛ぶほどラストシーンがよかった。捨てられた子犬の目を持つゴズリングの魅力が爆発。
愛と自己を求めた男の終着地に夢見た奇跡があった。このやるせなさこそ人生。ただただ美しくて切なかった。
いつかジョイみたいなごすりんが発売されますように。でもそうなると実恋愛する人が激減して人類滅びそう…笑
【Live Zound】にて