藍住

ブレードランナー 2049の藍住のネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

続編と聞いてドキドキしながら観たが、成る程。
評価は真っ二つになるんだろうなーと思っていたらやっぱりそうだった。
好きな人は好きだと言うし、嫌いな人は嫌いだと言うと思う。
私はどちらかといえば好きな映画だった。

この映画も前作も、「運命は変えられない。でも、その限られた時間の中でできることはきっとあるはずだ。じゃあ何をするのか?」がテーマだったんだなぁとやっと分かった。
ブレードランナーにおける人間やレプリカントだけではなく、私達にも当てはまることで、永遠のテーマだと思う。

前作をリスペクトする気持ちは尊敬するが、あまりにも救いがなさ過ぎてやるせなくなった。
2017年に作る映画だからこそ、少しは明るい未来を描いても良かったのではないか?
デッカードは救われたかもしれない。
しかし、Kとジョイの終わり方はつらくて観ていられなかった。
私はKとジョイの間には確かな愛情があったと信じたいが、どっちにも取られる描き方をされているため、観ている人の考え方によって見え方は全く違うんだろうなぁと思う。

Kはレプリカントに過ぎず、なんにも持っていなかった。
あれだけの希望を持たせておいて、全て無かったことにさせられるのはとてもじゃないが、受け入れられない。
今作る映画だからこそ、もう少し希望の持てる続編にしてもらいたかった。

ただただ寂しくて、その寂しさを持て余している。
藍住

藍住