のり助

ブレードランナー 2049ののり助のネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

書きたいこと盛り沢山すぎてレビューが難しい、、、

一番思い入れの強い部分に絞って書くと、

自分は量産型の作られた人間と思って過ごしてきて、
「あなたは特別と思ってたのよ」と甘い言葉を囁かれても、
もしかしたら自分は特別かもしれないという証拠が少しずつ出てきても、
「でも植えつけられた記憶かも」と、その場では自分を保ってた
でもやっぱりどこかで特別な存在になりたいという思いや淡い期待があったから、
確信的なことを言われたわけでもないのに信じてしまった。
ここ!ここが、非常に人間臭い。泣ける

子供だった頃には自分は特別な存在と思ってた、思いたかったけど所詮自分は量産型だった、っていうような経験のある大人には非常に刺さる。
役者つながりでララランドの「夢をみていた」というコピーも頭をよぎった。

他にもウワーもうここほんと刺さるよおおーっていうとこが多すぎて書ききれん。
「人間らしさとはなにか?」を1作目よりもかなり深めてあって素晴らしいものに仕上がってる。

ストーリーのほうは、こんだけ長い映画をみて、話が全然片付いてなさすぎてかなりびっくりした。え、だってあの人たちとか今後どうなるの??また戦争になるの?と
でも主題はほんとしっかり終わってる。考えてみたら1作目もそんな感じだったか。

私は1作目を最近見たようなにわかなのでファン向けの要素についてはよく分かっていないところが多いけれど、でも続編として非常によくできてることはよーくわかる。
1作目を踏まえて、完成したな!!!という感じがすごい。

複雑な部分が多くて、考察のしがいがあって、他の人と語り合っているうちにどんどん面白くなってきてもう一度見ちゃうような吸引力のある作品だった。昨日見たのにもう見たいもんなあ。
長いのは難点だけど。何度も見るにはハードルが高い長さではある。
突っ込みどころ?と思った部分も、ちゃんと人と話して考えてるうちに自分たちなりに解釈できた。

ということでこの映画、すごい情熱を持って作られてるわけなんだけど、しかし、ほんとーに売れる気がまったくないね!(褒めてる)
まず長い、暗い、複雑でわかりにくい。さらに片付かないストーリー。爽快感のなさ。商業的に成功しない要素のオンパレード、、、
SONYの太っ腹さが一番すごいのかもしれないなあ。
のり助

のり助