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ブレードランナー 2049のmRクボOTHEのネタバレレビュー・内容・結末

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ロサンゼルス警察所属のブレードランナー、Kは人間とレプリカントとの間に出来た子供を処理せよとの指示を従順にこなしていくなかで、自分がその子供ではないかとの疑念を持ち始める。
そして、捜査は私的なルーツを探る旅へと変わっていく。
その旅は、自己認識を揺るがす過酷なものであった。

ハンス・ジマーの音楽が不安、緊張感を煽りつつも観る者を映画に引き込んでいく。
ロジャー・ディーキンスの作り出す映像は光と色彩が巧みに操られ、背景や動きが細部まで精巧だ。

ハッピーエンドでもバッドエンドでも一件落着というわけでも無い終わり方は、よりリアルさが感じられ観る者に訴えかけるものが強い。
自分とは何なのか、その答えは必ずしも幸せなものとは限らない。それとどう向き合うのか?
これは、自分の内面へと向かう旅だ。