エアール

セキュリティコールのエアールのレビュー・感想・評価

セキュリティコール(2016年製作の映画)
3.5
雨降る夜、
謎の訪問者たちの突然の襲撃により
平穏な時間はいとも簡単に崩れ去る。
いったい彼らは何者で、何が目的なのか…

ナターシャ・ヘンストリッジ主演でおくる
スリラー作品になります。
人里離れ、厳重なセキュリティに守られているスマートハウスに暮らすひと組の家族。
妻のクロエと義理の息子である少年ジェイコブは
仕事の関係で長期不在の夫(父)の帰りを待つも
メールにも電話にもまったく応答しない態度に
クロエは苛立ちを覚えていた。

嵐が接近しつつあるとある日の夜
ふたりがいる邸宅へ
3人の武装強盗が突然やって来て、家のドアを爆破で吹き飛ばし
不法侵入してくる。

家に招いていたクロエの親友は
彼らに見つかり無残にも撃ち殺されてしまい
危機的状況からパニックに陥るクロエであるが、
間一髪ジェイコブと一緒に身を隠すことに成功する。
隙を見て警察へ通報し、その後携帯電話を通じて
ホームセキュリティを担当する警備会社に助けを求めたクロエ。

緊急コールを受けたベテランオペレーターのマイクは
クロエたちが置かれた危機的状況を察し、
敷地内で動作する監視カメラの映像と家の間取り、クロエからヒアリングした情報を頼りに
的確な指示を出しながら
襲撃者らの追跡をかわしつつ応戦するのだが…

襲撃者たちは
クロエやジェイコブに関する情報を知っており
邸宅内に隠れる彼らを探しつつも
どうやらなにか他にも探し物がある様子で…


住居侵入の現行被害に遭遇してしまった女性とその息子、
そして彼らに助けを求められた警備会社のオペレーター間でかわされる
緊迫したやり取りを交えながら
武装強盗に立ち向かう姿を描いている本作です。

ジェイソン・パトリック演じるマイクが
通話で情報を聞き出しながら
冷静に指示を出していくやり取りなんかをみていると
素直にすごいな〜としみじみ。
こんなんいくら経験積んだって
都度焦ってしまって応対できっこない、笑

時間の経過とともに
状況はどんどん悪くなっていくばかり。
邸宅内に設置されている監視カメラは
強盗たちによって次々と潰されいき、
電波は妨害され通信も困難に、
911通報を受けた保安官らも現場へ急行しようとするものの
道中にある旋回橋が故障、加えて電力の供給にも問題が生じ
現場への到着にしばらく時間がかかってしまう、と。
すべては犯人一味の計画どおりなので
計画性と手際の良さからも
素人ではなくプロによる犯行である、と。。

緊急コールを受ける際にオペレーターが常に意識すべき4つのこととして
パスワードの確認、関係機関への連絡、
緊急連絡先の確認と連絡、問題が解決するまで通話を切らないこと、と
本編の中でも登場しますが
実際の時はそれに加えて臨機応変な判断とやらもありますからね。
被害者側の目線と緊急コールを受けたオペレーター側の目線
状況の捉え方や考え方など
双方の視点で見える違いも興味深かったです。
緊張感を持続させたまま展開されていくストーリー構成も良かったように思います。
個人的にはすんなりと作品に入り込めましたし
思っていたよりも楽しめたんじゃないかな〜というのが
率直な感想です。

最後に余談で
ナターシャ・ヘンストリッジについては
ここ近年の作品ってほとんど観たことがなかったので、
本作では予想していなかったグラマラスな体型になっておりまして
登場したときにはまずその点に驚かされた、というね、笑
これはこれで素敵なので
いいと思いますけど。。
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