主人公が軽過ぎて、言葉の深みが伝わらない。
才能は無いけど、持ち前の愛されキャラとコネと運で、まんまと富裕層の仲間入り。時折、昔の恋人との古傷が痛む、といった贅沢な悩み。
富裕層以外の世間がほとんど描写されないのでよくわからないが、たぶん主人公は世界恐慌の余波がまだ残る時代のため、碌な仕事が無く、ハリウッドに行くことになったのだろう。
しかしきらびやかな暮しも、この後訪れる二度目の大戦で暗い影を落としていくと思われる。つまりこの放蕩な日々も「夢は夢」。
まあとりあえず言えるのは、今も昔もハリウッドもニューヨークも似たようなドロドロ社会ということですな。
ウディ・アレン自身のスキャンダルもそのドロドロの一部というわけで。