demarchi28

カフェ・ソサエティのdemarchi28のレビュー・感想・評価

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)
3.6
やっぱりウディ・アレンの作品はいいですねー。

これも面白い。好きです。

ウディ・アレンが出てなくても、場面のどこを切り取ってもウディ・アレンを感じさせるっていうのもすごい。

今回はナレーターとして映画を包んでいましたが。

そしてウディ・アレンの映画って、ウディ・アレンが出演しないとき、主人公に、彼っぽい演技をさせますよね(笑)

今回ウディ・アレンの代わりを務めるのが(笑)、ジェシー・アイゼンバーグ。

彼も好き。いい俳優さんです。
ソーシャル・ネットワークが素晴らしかったし、ゾンビランドも良かった。

その彼がウディ・アレン節に挑みます。
あ、ローマでアモーレにも出てましたね。
でも今回は、"節"炸裂(笑)

お相手のクリステン・スチュワートも好きな女優の1人なんですが、

彼女のいつもの、目の奥に悲しみを持つダークな演技はまるで無く、今回はさっぱりストレートな好感度大のキャラクターを演じ切ります。

簡単に言ってしまえば身内で同じ女性に惚れてしまい片方は不倫、最後はどちらを選ぶのか、そしてその結論は正しかったのか、という普遍的テーマのロマンチック・コメディ。

内容だけ見るとドロっとしてしまいそうなところを、さすがはウディさん、どれも正しく思わされてしまうような、全部をトキメキとほろ苦さで包んじゃう。

ラストの間(ま)が秀逸。
よく言う「甘くほろ苦い」をじんわり味わえる。
さすがです、84歳になってもまだまだ行きます、ウディおじいちゃん。
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