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ビューティフル・ボーイのdemarchi28のレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.4
ドラッグから抜け出せない息子と、やめさせようとする父親の物語。

回復したと思ってもまた何度も戻ってしまうつらさ。息子も父親も、つらい。
どちらの気持ちもわかってつらい。

陰鬱とした生活を送っている中で、「これだ」という救いをみつけた息子。
それが不幸にもドラッグだったという事実。

彼にとってそれがあまりにも理想的で神々しいものであれば、それが例えドラッグだとしても、他人にやめろという権利があるのかどうか。純粋に「弱さ」だけで片付けられるのか。これは本当に難しいテーマです。

本作でも、父親同様、何度も裏切られ、うんざりします。でも、痛みもわかる。

観終えてスッキリはしなかったけど、ドラッグ更生ものにありがちなドラマチックさは無く、淡々とリアル。2人の演技が素晴らしかった。それだけでも観る価値がありました。つらいけど。

実話がベースになっていて、回復して8年経つそうなので、それには救われました。
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