「予想を裏切る展開」という常套句があるけど、ここまで予想を裏切られることもなかなかないんじゃないかという、後半の強烈な展開には度肝を抜かれた。
前半から中盤はシュールでヨーロッパ映画っぽい、いわゆる間で笑わせるという感じで、どうしても時間が長くなってしまうのは仕方ないんだろうけど、さすがにちょっと長かった。
が、ホイットニー・ヒューストン熱唱からの怒涛の展開を考えると、前半から中盤は壮大なフリになっていたわけで、しっかりとフリが効いてるからこそあの展開も活きてくるんだなと思った。
正直、親子や家族の話としては自分に置き換えたりみたいなことはなかったけど、最近、遅くまで仕事して帰って寝るだけみたいな生活が続いているから、気付かないうちにこの主人公のように色々な何かを失っているのかもしれないという気持ちになった。