ありがとう、トニ・エルドマンの作品情報・感想・評価・動画配信

ありがとう、トニ・エルドマン2016年製作の映画)

Toni Erdmann

上映日:2017年06月24日

製作国:

上映時間:162分

ジャンル:

3.7

あらすじ

『ありがとう、トニ・エルドマン』に投稿された感想・評価

なかなか日本ではお目にかかれないような〝ギャグ〟であった。どうも監督さんご本人が、(女性監督です)そもそも悪戯好きで父親に冗談で入れ歯をプレゼントしたら実際に父親はそれをつけていて悪戯し返していたらしい。
ラストはカルトチックにもなるものの見応えはある。お父さんの演技も破格でっせ。
ラストの「別れ」がテーマの一つでもある。ただ個人的には、この映画はある意味笑って済ませるジョークとそうじゃない真に受けて怒ってしまうジョークがあったりする。その温度差を各自で捉えさせるような感じもあるのではないだろうか。日本ってジョークには何だかんだで厳格で(むしろSNSが発達した現代のほうがよりジョークが通じなくなっている)本編も実際には日本社会ではできっこない演出。そういうさじ加減にあえて挑んだ意味合いもあるのかなと思っております。
Nat

Natの感想・評価

3.1
歌のシーンが良い。イロモネアのモノボケでスベる芸人(父)と絶対笑わない観客(娘)みたい。娘が後半変貌する。

正反対の性格の父娘が織り成す交流をユーモラスに描く。

ドイツに暮らす悪ふざけが大好きな初老の男性ヴィンフリートは、ブカレストでコンサルタント会社に勤める娘イネスのもとをサプライズ訪問する。忙しく働くイネスは、連絡もなくいきなり現われた父を持て余し、ぎくしゃくしたまま数日間をどうにかやり過ごす。ようやく帰国してくれたとホッとしたのも束の間、父は変なカツラを被って“トニ・エルドマン”という別人を名乗って再登場。そして…。

映画賞レースを席巻。
「幸せって強烈な言葉よ」

父に「幸せか?」と尋ねられると、辟易とした表情でイネスは答える。
秒で「幸せ」って答えるのも信じられないけど
(私は秒で幸せだと答えそう。笑)
こんなに捻くれた答えもなかなかな気がする。
ただ、自分ががむしゃらに働いてた時は、幸せかどうか考えないようにしてたかも。
仕事に没頭できてたから考えずにすんだ。
でも、時にどうしようもない虚無感に襲われる事はあったなぁ。

父好きの私にしたら、娘に無下にされる姿を見るのは辛いけど…そりゃ嫌になるわとも思う。
心配なのは分かるけど、あなたが思う幸せが娘の幸せとは限らない。
でも、イネスも思う所があったんだね。
自宅のパーティで吹っ切れる所がめちゃくちゃ好き!
ただ、アシスタントの女の子を1人あの中に残して行くのはどうかと思うぞ。

ラストの終わり方も良き。

「みんな成果ばかりを重視する」
立ち止まって振り返るのも大事だね。


2022-81
odyss

odyssの感想・評価

2.5
【コンセプトはいいが、作りがうまくない】

キャリアウーマンとして日夜働く娘(と言ってももう三十代でしょう)と、それを気遣うイタズラ好きの父親が演じる喜劇的映画。
この父親像は、一種のトリックスターですね。世界を攪乱するイタズラ好きのキャラクター。

コンセプト自体は悪くないと思うんですけど、作りがイマイチなのが難点。

そもそも、162分というのは長過ぎ。きっちり120分で作れないんでしょうか。
脚本の作り方とか、シーンの削り方だとか、基本的なことが出来ていない。下手だな、と思う。だらだら進行する映画なんです。

批評家がほめるのもむべなるかな。批評家って作りの枠を壊した映画が好きなんですよね。それが芸術的だと思い込んでいるから。

でもふつうの映画ファンからすれば、こんな怠慢な作りの映画を見せられたのではたまったものではありません。

批評家の褒める映画に良作なし。本作もその例外ではありませんでした。

なお、最後近くに過激なシーンあり。でもヒロインのお○ぱいは垂れていて魅力に乏しい。若いアシスタント役の女優はその点で合格点(笑)。
Saki

Sakiの感想・評価

4.0
お父さんがとにかくお茶目でかわいい。こんな器用な小技使うのに、娘との接し方に至っては超不器用。でもどんなにうまく噛み合わないとしても、ウザがられようとも親子という関係を決して諦めない姿は全力で応援したくなってしまう。娘としてはうぅ、、と居心地の悪いシーンがあるものの(笑)、好きな映画!
梅田

梅田の感想・評価

-
160分あるうち、地獄みたいにいたたまれない空気のシーンが130分くらいを占めてる、コメディっぽい撮り方をしないコメディ。ただ後半のバースデーパーティのシーンはひたすら爆笑してしまった。
変に脚本的な面白さを求めるのではなく、ただただ不器用に回りくどく家族愛を描くその真摯さ(超変化球だけど)にはけっこうグッときた。それにしても長いけど。

ルーマニアの知的階級は皆、明らかな異物に対しても優しいね…と思いました。
ジジイ

ジジイの感想・評価

4.0
主演の父娘が最高。終始ゲラゲラ笑いながら観ていたが、時折不意をつかれて泣かされた。子ども目線で見れば、とてつもなく迷惑な父親で自分の身に置き換えてみると、完全にぶち切れるレベルだと思うが、娘の方も決してやられっぱなしじゃないところが面白い。悲しいとき、仕事が上手くいかないとき、恋人とぎくしゃくしたとき、何のために生きているのか分からなくなったとき。そんな時こそわれわれはユーモアを忘れてはいけない、そんなシンプルなメッセージが2時間超の父娘の笑えるドタバタからストレートに伝わってくる。娘役のサンドラフラーはアイムユアマンでも印象的ないい仕事をしていた。それにしてもGreatest Love of All の歌詞がまさにこの映画のテーマの芯を食っていて爆笑しながら感動してしまった。
長年連れ添った愛犬が死んだことをきっかけに娘イネスに会いにきたヴィンフリート、しかしコンサルタント会社で顧客対応に追われるイネスにとって父は煩わしく思えてしまう、そこでヴィンフリートはトニ・エルドマンと名前も姿を変えてイネスに接していく映画
家族との付き合いよりも仕事第一となってしまったイネスをなんとか助けてあげようと休ませようとしたりしていくも逆効果になってしまうヴィンフリートの姿は非常にリアルで共感しやすかった
昔気質の明るい老人が合理性のみを追求した現代社会に物申していくのはマイ・インターンに近いものがあると思う
後半はヴィンフリートに影響されてかこれまでなら絶対にやらなかったであろう全裸パーティや周囲を気にせず歌う吹っ切れたイネスを見れたのはこっちも救われた気分になった
初めて見るタイプの不思議な映画
世界観が唯一無二
誰にも真似ができない

父と娘は難しい
ただ幸せに生きてほしいだけ
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